まだまだサンプラーの設定の続きです。
「sampler_name」「scheduler」「denoise」を見ていきたいと思います。
sampler(サンプラー)と名前が入っているのでここがメインだったりするのですよね。
この設定と今までの設定を調整して自分好みの画像を作成していきましょう。
1.sampler_name
「sampler_name」を選ぶ前に、まず「サンプラー」とはですね。
サンプラーとは画像を生成する際に、ノイズを除去しながら徐々に画像をクリアにしていく方法です。
まぁ、難しいので大まかに書くと、どのシステムを使って画像を作るかですね。
試しに「sampler_name」をクリックするとこんなに出てきます。。。
正直こんなにあってもですね。わからないですよね。
まず、サンプラーに関してはこんなにありますよということで、先に「scheduler」も紹介します。
2.scheduler
スケジューラーは、画像生成のノイズの除去スケジュールを設定します。
難しいので、こちらもおおまかに言うと、どのタイミングでどれだけ画像を綺麗にするかを設定する感じです。
こちらもクリックするとこのくらい出てきます。
まぁこちらも「scheduler」はこれだけありますよということで笑
先に、「denoise」を紹介します。
3.denoise
デノイズは、ノイズをどれだけ除去するかを制御する設定です。
値が高いほどいっぱい除去してくれるので、綺麗な画像を生成してくれます。
値は「0」から「1」の間で
値が高いと生成時間が長くなるという影響はありますが、
綺麗にしあげたいので「0.8~1.0」ぐらいにしておくといいかもしれないですね。
4.まとめ
と、先に「sampler_name」「scheduler」「denoise」の3つをまとめて紹介させてもらいました。
設定次第で画像の出力が全く変わってきます。
これと併せて、前記事の「steps」「cfg」も組み合わせると膨大なパターンが!
好みもあるので、いろんな設定にして出力してみるのが一番いいと思います。
紹介したすべてのパターンをやっていたら大変なので笑
何個かよく使われているパターンでの出力を紹介します。
sampler_name:dpmpp_sde_gpu
scheduler:karras
よくサイトでは
「DPM++ SDE Karras」と書かれていたりします。
ComfyUIでは「dpmpp」の「pp」が「++」(プラスプラス)の意味で
最後についている「gpu」はグラフィックボードの処理を使用して作成してね。
ということで、「gpu」がついている方を使いましょう。こちらの方が生成時間が早いです。
sampler_name:dpmpp_2m
scheduler:karras
こちらもよく紹介されているパターンですね。
迷ったらこの2択でも問題ないと思います。
sampler_name:euler_ancestral
scheduler:nomal
よく「Euler a」と言われているものです。
特徴は、ランダム性が高いということですかね。
「a」と付くもの(ここではancestral)は仕組み上、画像にばらつきがでやすいです。
ただそれがいい!という方も多く、質もよいので私はお気に入りです。
他、「dpmpp_2m_sde_gpu karras」「ddim」などもおすすめです。
というか。もう好みです。いろいろ設定をいじって、いいものを探し当てましょう。
5.モデルによっては
実は、パラメータ設定値はダウンロードしたモデル(ここではJuggernaut XL)の紹介文におすすめ値が書いてあったりします。
civitaiといったサイトで以下のモデルをダウンロードしたと思うのですが、
こんな感じで書いてくれているものもあります(ありがたい。。。)
英語でわからないって?google翻訳しましょう
推奨環境が書いてありました。
この通り設定するのがお勧めなんですね。
同じプロンプトを使用しても、こんなに変わります。
あとは納得いくまでパラメータをいじって微調整しましょう!
ほぼ、基本の流れは終わりで、次は画像の保存など紹介したいと思います。